APNEA WORKS by Ryuzo SHINOMIYA

    AIDA World Cup2000 Swiss Round 参戦レポート

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1, Training Days

2, Static Day 3, Constant Day 4, Result 大会結果

日本チーム    市川 和明  篠宮 龍三  蝦名 寛史  


1, Training Days

宿についた我々日本チームはさっそく目の前に広がる湖で練習を開始した。岸から沖へ100mほど行けばもう水深30m前後はとれる絶好のロケーションだったが、水の中を始めて見て一同がっくし・・・。水深1m位の浅場では5cm位の魚が群れているのが分かったが、沖へ出て潜ってみると水面の透明度は3mくらいで30m程潜ると視界0m・・・。夜の海でコンスタントをやっているようなものである。ガイドロープは文字通り命綱だった。フランスの選手は、おおよその目標深度が35mだったら深度計のデプスアラームを35mに設定し、目を閉じて耳だけに集中して潜っていって、音が鳴ってリラックスしていけるところまで行く。水面に戻って深度計が40mと表示していたら40mと申告すればいいよ、と言っていた。

一度思っていたよりも速くボトムに達してしまい視界のきかない湖底にヌルッと手がついてしまったことがあった!ゾワーっと全身の身の毛がよだつ。デプスアラームは偉大なり!ちなみに水温は水面では22度くらいはあったが、30mではなんと9度!!しかし顔は氷水に突っ込んだように冷たく感じられ、しもやけになりそうな気がした。ちなみにウエットスーツは5mmのツーピースで、ウエイトは1kg。この湖は真冬の伊豆より寒く、春先の赤潮よりも視界が悪い非常に厳しいコンディションなのである。


 翌日、午前中は同様に宿の前から湖に入り、コンスタントのトレーニングを行った。この水温と透明度に少しは慣れてきたようで、昨日より少し深めに行けた。他の二人もその様だ。目を閉じてリラックスして潜っていく・・・。−15m位から浮力が落ちてすーっとボトムに吸い込まれるように落ちていく。この感覚がたまらない。少しフィンを揺らしているだけで楽に水の中を滑り落ちていく感じだ。体の力は抜けていき、気持ちがどんどん落ち着いていく・・・。これが水に溶ける感覚なのであろうか。いつも引き返す時、この先に行ったらどんな感覚が待っているのだろうかという新しい世界を見たい願望と、ノスタルジックで心安らぐような気持ちが入り混じって浮上していくのである。まさにこれがアプネアの醍醐味のひとつでしょう!

 その翌日は午後の4時からスタティックの本番なので午前中のコンスタントオフィシャルトレーニングは軽く済ませることにした。地元スイス人がスクーバと水面でのセキュリティーに入る、本番さながらのオフィシャルトレーニングとなった。片言の英語で「1分経ったら迎えにきてね」、と伝えると、「OK、15mで待ってるね」と頼もしい答え。しかもかわいい・・・。いかんいかんこんなときに。集中しなければ。後で知ることになるのだが、彼女ジョアンナは去年のスイスで行われた国際大会で世界記録を作ったトップダイバーなのだ。今回はセキュリティーとして参加してくれたのだ。

最後の調整は篠宮36m、蝦名34m、市川42mであった。本当は40mは行きたかったのだが、無理は禁物である。淡水コンスタントの場合は潜った距離×1.32=得点となる。31mで40点、35mで46点になる計算だ。40m潜らなくても40点以上取れるのだから無理をせず楽しんで帰ってこられる距離を申告することにした。闘って勝てる相手ではない、湖もヨーロッパ勢も。とにかく楽しんだもの勝ち!である。

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