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APNEA WORKS by Ryuzo SHINOMIYA |
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m e s s a g e |
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photo : Yoshiharu Mizobuchi |
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mind as water |
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| For Jacques Mayol 23 Dec 2004 | |||||||||||||||||||
今日12月23日はジャックマイヨールさんの命日になります。ジャックさんが生前住んでいた千葉館山の家『ジャックスプレイス』へ行ってきました。ジャックさんが亡くなってから毎年この日は手を合わせに伺っています。ジャックさんとは30年来の付き合いだったシークロップの成田さんの元にジャックさんの御骨の一部が納められているのです。日本にジャックさんの生きた家があり、また彼の大親友だった成田さんの言葉を通してジャックさん本人のことを色々と伺えるというのは我々日本人フリーダイバーにとって本当に幸せなことですよね。 今日、私と同じ考えのフリーダイバーは他にもいたようで、高樹沙耶さん、ビッグブルーのメグさん、こんちゃんなどなどたくさんの仲間達と偶然の出会いを喜び合いました。沙耶さん、メグさん、こんちゃん、とも、篠宮は2年前のハワイパシフィックカップ2002の日本代表メンバー。これもジャックさんが引き合わせてくれたのかなと思えてきます。というのもその大会にはその前年に亡くなった彼に追悼の意を込めて「Jacques Mayol Memorial Competition」とサブタイトルが銘打たれていました。そして日本男子チームは総合3位、女子チームは総合2位という男女揃って初の表彰台となった思い出深い大会なのでした。また篠宮個人はこの大会で、1981年当時にジャックさんが作ったコンスタントの世界記録61mに並ぶことが出来ました。自分なりに彼に対して何かを捧げたいと思って作った61mの日本記録でした。 自分にアプネアの手ほどきをしてくれたのはウンベルトペリザリ師匠ですが、その師匠にアプネアを教えたのがジャックさんです。ですから自分にとってジャックさんはグランドマスターと言えるかもしれません。ウンベルトの教えの随所にジャックさんからのアドバイスが込められていました。ウンベルトがジャックさんに多くの点で影響を受けたのと同様に自分もジャックさんからたくさんのことをインスパイアされています。 去年自分が作ったコンスタント76mの日本レコードもそのひとつ。日本国内でフリーダイビングの世界記録が生み落とされたのはただひとつ、1970年の伊豆の海でのことです。他でもないジャックさんが作ったノーリミットの世界記録です。言葉の通じない日本へやってきてスポンサーを集めサポートチームを編成、そして3ヶ月間、八幡野の禅寺で精神修行をする。そして見事に世界記録を打ち立てたのです。自分がもしフランスへ行って同じことをしろと言われても当然出来ないでしょう。そのコンスタントの日本記録挑戦はジャックさんが行ったのと同じ9月に同じ伊豆の海でそして同じ深さの76mに挑戦しようと一年前から準備してやっとの思いでなんとか作った記録でした。それは自分にとって、作った記録や結果そのものよりもその記録を作るプロセスを通してジャックさんの偉大さを再認識することが出来た大変貴重な体験となりました。 ジャックさんの偉業の一つとして、「人類初のフリーダイビング100m越え」が挙げられると思います。この先どんな素質を持ったアスリートが出てきてズバ抜けた世界記録を更新し続けたとしても、人類で初めて100mを越えた彼の偉業を越えることは難しいでしょう。ノーリミットの世界記録は現在171m。数年先には200mを突破することはもう眼に見えています。しかし誰よりも先に水深100mへ生身で降り立ったという事実は、月面やエベレスト山頂を最初にマークするのと同じくらい冒険的な価値があると思うのです。時の科学が生還を否定した死の世界のその先へ訪れ、生きて還って来る・・・。そんなことが出来る人間が今の時代に果たしてどれだけいるでしょうか。 ジャックさんがずっと提唱し続けてきたことに「HOMO DELPHINUS」という考え方があります。これは人と自然が調和し共存して暮らしていくという考え方を表した言葉だと思います。ジャックさんは年々海が汚れてきていることを大変嘆いていたようです。人類の従兄弟兄弟であるイルカたちの住む海を守ろうと訴え続けてきました。 ジャックさんの死から3年がたちようやく自分に何が出来るか、何をすべきかが見えてきたような気がしています。ジャックさんが死をもって伝えたかったことは一体何なのか。多くのインスピレーションを与えてもらったフォロワーとして真摯に考え、行動していきたいと思います。 |
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